滑舌がわるいかも!? のご相談
- ことまる

- 2023年7月14日
- 読了時間: 4分
更新日:1月13日
お子さんのことばについて、
こんなふうに感じたことはありませんか。
「滑舌がわるい気がする」
「発音が、なんだか違う…」
でも、
◻︎ 成長の途中なのか
◻︎ 練習したほうがいいのか
◻︎ 様子を見ていていいのか
迷ってしまいますよね。
よくあるご相談
実際に多いご相談は、こんな内容です。
・🐟 → しゃかな、 がっこう →「だっとう」のように聞こえる
・「き」が「ヒ」っぽく聞こえる
・言い間違いが多い (例:ポケモン を「コケモン」など)
・全体的に発音がはっきりせず、聞き取りにくい
「うちの子も、これかも…」と思われた方もいるかもしれません。
幼児〜児童の発音の育ち
まずは、
発音の発達について見てみましょう。
発音の育ちは、だいたいの順番があります。
※もちろん個人差はあります。

発音の発達の目安
2歳前後
母音「あ・い・う・え・お」がはっきり言えるようになります。
3〜4歳ごろ
マ行、パ・バ行、カ行・ガ行、ナ行など、よく使う音が増えてきます。
ことばの数も増え、大人が話を理解しやすくなります。
6歳ごろ〜
「サ行・ザ行・ツ」など、少し難しい音が完成する子もいます。
これらの音は、上の前歯のうしろあたりで舌の先を使い、とても細かいコントロールが必要です。
この動きは、ある日突然できるようになるものではありません。
舌の動き
発音に使う筋肉
息の出し方
これらが、少しずつ育っていきます。
日常生活の中で育つ力
発音に必要な力は、毎日の生活の中でも育ちます。
たとえば、
よく噛んで食べる
ストローで飲む
うがいをする
こうした何気ない動きも、舌や口の力につながっています。
ここからは、よくあるご相談を見てみましょう
① 学校が「だっとう」、先生が「てんてい」
これは未熟構音(みじゅくこうおん)と呼ばれます。
「か・が」が「た・だ」に聞こえる状態です。
カ・ガ行は、舌の奥が盛り上がって出る音です。
舌の動きがまだ未熟だと、うまく盛り上がらず、
タ行の音になってしまうことがあります。
カ・ガ行は、3歳ごろに約90%のお子さんが完成します。
多くは自然に良くなりますが、
4歳を過ぎても続く場合は、練習を考えてもよいタイミングです。
②「き」「し」が「ヒ」に聞こえる
・息がもれるような音がする
・ベロがうねっているのが見える
これは側音化構音(そくおんかこうおん)と呼ばれます。
「き」「し」などのイ列の音が、「ヒ」っぽく聞こえることがあります。
原因は、舌のクセです。
舌が左や右にずれて、息の通り道がズレてしまいます。

側音化構音は、自然に治ることは少ないとされています。
大人でも、この発音の方はいます。
生活に大きく困ることはありませんが、
聞き取りにくさが残ることがあります。
時間はかかりますが、練習で改善できる発音です。
③ ポケモン を コケモン と言う
5歳を過ぎても言い間違いが多い場合、
音韻意識(おんいんいしき)が弱い可能性があります。
音韻意識とは、
ことばを1音ずつ聞き取る力
音を入れ替えたり、並べたりする力
のことです。
この力は、発音やひらがなの学習にとても大切です。
音韻意識は、あそびや練習で育てることができます。
④ 全体的に発音がはっきりしない
この場合、原因がひとつとは限りません。
音韻意識の弱さ
発音の課題が重なっている
舌や唇の動きが弱い
体のつくりの問題が隠れている
など、いくつかの要因が考えられます。
「なんだか気になるな」
「ちょっと心配だな」
そう感じたときは、専門家への相談を考えてみてください。
いつ相談したらいいの?
多くの保護者の方は、
「小学校に入るまでには 正しい発音になっていてほしい」と思われますよね。
言語聴覚士も、
就学までに日本語の音がそろうことを、ひとつの目安にしています。
年長さんになったら、
言語聴覚士や「ことばの教室」への相談をおすすめします。
ただし、発音以外にも気になることがあれば、
年長さんまで待たずにご相談ください。
言語聴覚士の個別レッスンでは
発音の検査を行います
正しく言える音、苦手な音を確認します
舌や唇の動きを見て、理由を探します
発音のレッスンは、
お子さんにとって「ちょっと苦手な練習」になります。
そのため、ゲームのような雰囲気で
楽しく取り組めるよう工夫しています。
さいごに
「滑舌がわるいかも?」
「発音、ちょっと気になるな」
そう思ったときは、いつでもご相談ください。
今の状態を知るだけでも、次の関わり方が見えてきます。




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