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ことばの成長を支える「動詞の力」

  • 2023年8月23日
  • 読了時間: 5分

更新日:6月9日



うちの子、名詞ばかりで動詞が増えない:名詞と動詞の出現


「りんご」「わんわん」「ママ」は言えるのに、


「食べる」「走る」「切る」などの 動きを表すことばがなかなか増えない。


そんなお悩みはありませんか?


実は、動詞は名詞よりも難しいことばです。



子どもが、はじめて話す「ことば」 は、

「ママ」「わんわん」「アンパンマン」「くつ」「ばなな」など、身近な人「ママ」「パパ」、物の名前が多いですよね。

これらは、名詞と呼ばれます。


名詞は、目の前にある物や人と「ことば」を結びつけやすいため、比較的、覚えやすい種類のことばになります。



名詞のあとに育つ「動詞」


ことばは、1語の発語から始まり、少しずつ増えていきます。


そこに「食べる」「寝る」「あった」といった 動詞 が加わると、2語文、3語文へと育っていきます。


2語文、3語文を話し始めると、子どもが言いたいことがぐっと分かりやすくなります。


この時期、成長を強く感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。


ことばの発達 


動詞は、なぜ難しい?


動詞は、名詞よりも理解がむずかしいと言われています。


理由は大きく分けて2つかあります。



動詞は、動きを表すことばです。


動きは一瞬で変わり、目の前から消えてしまいます。


そのため、


1️⃣ 目の前の動きをとらえる

2️⃣ その動きと「ことば」を結びつける


という、少なくても2段階の作業が必要になります。


子どもの頭の中では、とても複雑なことが起きているのです。


さらに、


  • 動きの「始まり」と「終わり」が分かりにくい

  • 過去形・進行形など、形が変わる

  • 名詞とくっついて使われる (例:歩いている犬)

  • 立場で意味が変わる (行く・来る など)



だからこそ、

動詞が出てくること自体がすごい成長なのです。



オノマトペと身振りの力


動詞の理解を助けてくれるのが、オノマトペ身振り です。


オノマトペとは、音や様子を表すことばです。


たとえば、


  • チョキチョキ

  • バリバリ

  • スイスイ


などがあります。


「動詞を学ぶのに、オノマトペ?」「幼児語に戻るのでは?」

そう思われるかもしれません。


でも実は、幼児にも、小学生のお兄さん、お姉さんにとっても

とても役に立つツールです。



ことばが出始めるころの関わり


たとえば、はさみを使う場面。


大人が「チョキチョキ、するよ」と言いながら、手を動かして見せます。


子どもは、

  • 「チョキチョキ」という音

  • 手の動き

  • はさみの様子


を、同時に見て聞きます。


「チョキチョキ」はリズムがよく、繰り返しがあるため、子どもにとって聞き取りやすいことばです。


この時期は、正しく言えることよりも、伝えようとする気持ち が大切です。


ことばで言う子もいれば、身振りで表現する子もいます。


どちらも、大切な成長です。


「チョキチョキ」から「切る」へ


「チョキチョキ」に慣れてきたら、次のステップです。


「チョキチョキ 切る よ」と、動詞を一緒に使ってみましょう。


ポイントは、オノマトペと動詞をセットで使うこと


経験を重ねることで、

  • チョキチョキする =  切る


が、自然につながっていきます。



小学生にもオノマトペは効果的


オノマトペは、小学生にも役立ちます。


たとえば、


  • 「さかながおよぐ」

  • 「さかなが スイスイ およぐ」


どちらが、魚の様子をイメージしやすいでしょうか。


「スイスイ」が入ると、動きがよりはっきり伝わります。



動詞の意味を深める


子どもは、わりと早い時期に「食べる」を覚えます。


基本の動詞「食べる」にも、いろいろな言い方があります。


そして成長とともに、


  • かじる

  • すする

  • なめる

  • ほおばる

  • しゃぶる


など、より細かい動きを表すことばを覚えていきます。

これは、動きを細かく見分けられるようになってきた証拠です。


では、「かじる」や「すする」のような動詞は、どのように理解していくのでしょうか。


ことばだけで説明すると、動きのイメージは分かりにくいですよね。


そこで役立つのが、オノマトペです。



オノマトペを使うと、ぐっと分かりやすくなります。


  • せんべいを バリバリ たべる == 「かじる」

  • おそばを ズルズル たべる   == 「すする」

  • キャンディーを ペロペロ たべる == 「なめる」

  • おにぎりを モグモグ たべる == 「ほおばる」


オノマトペが加わることで、動きの様子をイメージしやすくなります。


子どもは、

「バリバリ食べる動きのことを『かじる』というんだな」

というように、


動きのイメージと新しい動詞を結びつけていきます。


この積み重ねが、動詞の理解や語彙の広がりにつながっていくのです。




オノマトペを意識してみよう


大人だって、普段の会話で自然にオノマトペを使っています。


ぜひ、子どもとの会話でも少し意識して使ってみてください。


大人が意識すると、子どもたちも ことばに耳を傾けるようになりますよ。


子どもにとっても、オノマトペは「聞き取りやすい」、「わかりやすいことば」 ですから。


カード遊びにオノマトペを取り入れるのもおすすめです。



おすすめのオノマトペ教材


オノマトペの教材 ことばを育てる、言葉が豊かになる
おすすめ教材

● ことばを育てるオノマトペカード

(制作・発行:まちとこ)


  • ことばが出る前のお子さんも遊べます

  • 身振りを見せながら 「ねこを なでなで〜」

  • 大人のジェスチャーを見て、 子どもがカードを選びます


● 話し言葉・書き言葉が豊かになる

 オノマトペ絵カード(合同出版)


  • 年長さん〜小学生におすすめ

  • 「魚が スイスイ…」と続く動詞を考える

  • 複数のカードから 「スイスイ」の様子を選びます



さいごに


オノマトペや身振りは、動詞の意味や動きのイメージを分かりやすくしてくれます。


子どもたちのことばの成長をそっと支える、大切なツールです。


毎日の関わりの中で、「動詞の力」 を少しずつ育てていきましょう。








 
 
 

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